イラストノート no.33

特集:かわいい模様

動物や植物など、自然をテーマに生み出される繊細で洗練された図案やデザイン。点と線で構成されたパターンや鮮やかに彩られた配色など、手ぬぐいや風呂敷などに代表されるよう、様々な模様が古くから日本の暮らしを彩ってきました。雑貨や服、家具やファブリック、食器など、暮らしの中での可能性は広がり、新しいデザインとしてのイメージを構築しています。今号のイラストノートでは、ますます注目を浴びている模様に焦点をあて、日本を代表するテキスタイルデザイナーや、イラストレーターのモチーフを描き出す画力や構図に迫ります。また、どのような過程を経て作品を制作しているのか、その創作過程を掘り下げ、原画や作品とともに紹介します。

ISBN:978-4416115107
著者名: イラストノート編集部
発売日: 2015/1/23
判型: [ 縦 : 285mm ] [ 横 : 220mm ]
ページ数: 128
定価:本体1,600 円+税

SOU・SOU

「新しい日本文化の創造」をコンセプトにオリジナルテキスタイルを作成し、さまざまなアイテムを生み出している京都初のブランド「SOU ・SOU」。日本の素晴らしい文化を受け継ぎながら「かわいい」も実現するSOU ・SOUのものづくりを紹介する。

かまわぬ

一度は日常から遠のいていた手ぬぐいを、現代に再び蘇らせたい。そんな思いからスタートした「かまわぬ」のものづくり。歌舞伎などではおなじみだった伝統柄を紹介し続けた初期から、より身近で季節感を感じさせるオリジナル柄の現代へ。表現は新たになれど、故き良き日本の道具と伝統の手業を伝えるスタンスは変わらない。社員全員が柄づくりについて話し合い、デザイナーは「らしさ」を心に留めて一つ、また一つとほほえみの生まれる柄を描く。

イイダ傘店

春には日傘、秋には雨傘。春と秋、年に二回、日本各地で受注会を行い、オーダーメイドで傘をつくる「イイダ傘店」。毎シーズン生み出されるテキスタイルや傘づくりへの思いについて、デザイナーの飯田純久に話を聞く。

梶原加奈子

華やかな色のコラボレーション、独特な幾何学模様、そして、リバーシブルやニードルパンチといった特別な技法。梶原加奈子が手掛けるテキスタイルは、いつでも新しい発見と驚きに満ちあふれている。

島塚絵里

フィンランドを拠点に、テキスタイルデザイナーとしてのみならず、イラストレーターや執筆、コーディネーターなどの仕事に携わり、生き生きと活躍している島塚絵里。フィンランドの空気が島塚の感性を際限なく広げているようだ。

十布 福田利之

絵本や装幀など、手描きの暖かさとモダンさを併せ持つ作風で、人々を惹きつけてやまないイラストレーター、福田利之。新しいクリエイティブの形としてテキスタイルデザインを手掛けるのが「十布(テンプ)」だ。

岡 理恵子

石狩湾を眼下にのぞむ春香山のふもとに、岡 理恵子のアトリエはある。窓からは降り積もった雪をまとった枯木が顔をのぞかせ、解けた雪がしたたる水音、どこからともなくサクサクと雪道を歩く音も聞こえる。あたたかくて懐かしい岡のテキスタイルが生まれたわけは、この北海道の雄大な自然が知っている。

UCHU wagashi

ちょうちょにキノコ、お花、はりねずみにてんとう虫…。動物やフルーツのモチーフをカタチどったカラフルでかわいいピースの正体は?伝統をリ・デザインすることで、未来へ続く落雁を生み出すUCHU wagashiのクリエイティビティに迫る。

AIUEO

へんてこで、ユニークで、愛らしい。今にも動き出しそうに、雑貨のなかで息づいている
ユーモアいっぱいのキャラクターたち。制作しているのは、京都の会社、いろは出版の雑貨チーム「AIUEO」だ。「楽しいこと」をひたすら追求する彼らの情熱に密着!

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